無難よりトライ!!ヤクルト走る走る

[ 2010年3月2日 06:00 ]

<ヤクルト・韓国LG>1回無死一、二塁 青木のときに重盗で二塁走者・福地(右)は、三盗を試みるもアウト

 【ヤクルト5-2韓国LG】ヤクルトが足でリーグをかき回す。2年連続リーグトップの盗塁を誇るなどチームは機動力を持ち味としている。ところが、今キャンプ実戦では走塁の失敗が目立つ。それでも飯田守備走塁コーチは「無難じゃ上達しない。トライして失敗してタイミングを肌で感じないとダメ」と指導する。

 この日も韓国LG戦で1点を追う初回1死二塁。青木の浅い中飛で二塁走者・田中がタッチアップしたが、ストライク返球で刺されて2死無走者となった。序盤の攻撃、浅い打球、次打者が4番・デントナであれば自重すべき場面だが、田中は「それでも三塁へ行きたかった。(得点の)確率も変わるので」と次の塁への姿勢にこだわった。

 直前の無死一、二塁では、二塁走者の福地がノーサインで三盗を仕掛けて失敗。2回2死一塁ではユウイチがけん制球で刺された。福地はタイミングをチェック。昨季1盗塁のユウイチも「スキがあれば次の塁」を意識してリードを大きく取った上でのミスだった。

 自身92年に盗塁王に輝いている飯田コーチは「アウトだからダメ、ではない。今経験しないと試合でできない」と選手の積極性を評価する。シーズンへの準備段階で、失敗はいくらしても構わない。大砲はなくとも得点は奪えることを、シーズンで証明してみせる。

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2010年3月2日のニュース