楽天の急成長株 60グラム増量で代走要員変身!

[ 2010年2月28日 11:28 ]

紅白戦で適時三塁打を放つ楽天の聖沢

 楽天の3年目を迎えた聖沢のバットから、力強い打球が広角に飛ぶ。昨季までは守備、代走要員に甘んじていた24歳。非力な印象だった打撃面で、大幅な成長を見せている。

 俊足という大きな武器がありながら、これまでは存在感を発揮できないでいた。昨オフ、チームメートで同じ左打ちの草野らに技術を教わり「バットを棒のまま使っていたのが、しならせながら球に力を伝えられるようになった」という。振り遅れを嫌がって840グラムと超軽量にしていたバットも、ヘッド部を重くして900グラムにアップ。紅白戦では外野の間を割る長打を何本も放ち「バットが重いと感じなくなった」と手応えを語る。27日のオープン戦では日本ハム・ダルビッシュから左越え適時二塁打を放った。
 首脳陣は、昨季中堅を守った鉄平に右翼を任せる構想を描いており、聖沢が中堅の有力候補。「もちろんそこを狙ってますよ。守備もアピールできたし、このキャンプは満点じゃないですか」と舌も絶好調だ。
 ブラウン監督は言う。「中堅は鉄平も含めてまだ誰になるか分からないが、聖沢は素晴らしいスピードがあるので優位だ」。レギュラーも夢ではない。

 ◆聖沢 諒(ひじりさわ・りょう)長野・松代高から国学院大を経て08年に入団。179センチ、72キロ、右投げ左打ち。

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2010年2月28日のニュース