先輩にお手本!筒香 初戦でいきなり2安打

[ 2010年2月28日 06:00 ]

<横・ヤ>4回、筒香は、中前安打を放つ

 【横浜0-1ヤクルト】横浜のドラフト1位・筒香が、オープン戦初戦でいきなり2安打。非凡なセンスを見せつけた。

 「ヤクルトのエースと言われる凄い投手から打てて、今後の自分にとっていい経験になった。甘い球が全くなく、これがプロの一流投手だなと感じた」

 6番・三塁で先発出場した2回1死一塁。フルカウントから石川の外に逃げるカットボールを、泳がされながらも完ぺきにとらえ、きれいに三遊間を破った。横浜の初回の攻撃は、引っ張りが目立って内野ゴロ3つで3者凡退。ルーキーの技ありの一撃に、島田ヘッドコーチは「筒香があまりにもいい手本で打ちすぎた。他の選手に“おまえら何年プロでやっているんだよ”って言いたいね」。この日早朝には地震があり、沖縄本島では101年ぶりとなる震度5以上の揺れが観測されたが、筒香は一瞬起きたものの、すぐさま2度寝。激震があろうと、試合でも軸がブレない。

 オープン戦初打席初安打は、実戦で左腕からの初安打。そして、この一打でプロでの方向性が定まった。左打者のイメージが強いが、野球を始めた当初は右打ち。小学校から両打ちを試し、高校ではサイド、アンダーの左腕と対戦する場合のみ、球の出どころを見やすくするため右打席で対応していた。高校通算69本塁打中、2本は右で放ったもの。島田ヘッドコーチは「この1年というか一生右では打たさないでしょ。このまま左で通します」と明言した。

 同コーチは開幕1軍はおろか、シーズン中の育成法にまで言及。2軍のデーゲーム後、1軍に合流する“親子ゲーム”出場プランを披露した。28日の楽天とのオープン戦(宜野湾)は「小学校以来です」という途中出場予定だが、一瞬たりともその打席から目が離せない。

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2010年2月28日のニュース