山口 先発転向へ“省エネ”3球勝負!

[ 2010年2月28日 06:00 ]

<巨・西>3回、中島(手前)から三振を奪う巨人先発・山口

 【巨人4-3西武】今季から先発に転向する巨人・山口がオープン戦初戦の西武戦に先発。遊び球を使わない3球勝負の“省エネ投法”で、3回2安打1失点と危なげない投球を見せた。

 「先頭打者を出さずに、救援の時のように1人1人をきっちり抑えようと思った。うまく抑えられたと思う」。2回までに投げた15球のうち、13球がストライクゾーンを通過。初回に先頭の片岡を3球、栗山を初球で打ち取ると中島も3球勝負で三ゴロで計7球。2回も8球、3回には無死満塁とピンチを招き、21球を要したが、その中でも中島から141キロの直球で3球三振を奪うなど最少失点で切り抜けた。

 自主トレ期間中には「100球前にばてていた」と振り返る山口。キャンプでの投げ込みでスタミナは養われたが、先発として長い回を投げるには球数が少ないに越したことはない。

 マウンドに上がる前の調整法も変えた。17日の紅白戦は試合開始35分前から準備を開始したが、「ブルペンで投げ終わった時間が予定より10分早かった」と集中力を持続できず、初回、2回と先頭打者の出塁を許す不安定な立ち上がりにつながった。このためこの日は、試合開始の1時間半前から準備を始める代わりにブルペンでの30球を投球間隔をたっぷり取って、グラウンドに出る直前まで投げ込んだ。

 先発のグライシンガーが右ひじの治療で開幕絶望となり、山口の左腕にかかる期待はさらに大きくなる。「3回終わった時点でも、まだ投げられそうな気がした」。徐々に、そして確実に先発のスタイルをつかみつつある。

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2010年2月28日のニュース