ロッテ ファウルで粘る“金森流”浸透

[ 2010年2月28日 06:00 ]

<中・ロ>4回、福浦は右前に2本目のヒットを放つ

 【ロッテ1-5中日】1球でも多く相手投手に投げさせる意識が西村ロッテに浸透している。2、4回の福浦はカウント2―2から2球ファウルで粘り、ともに7球目を遊撃内野安打と右前打。昨季は1打席平均4・2球だったが「簡単には打ち損じないという考えはある。今の状態を続けられれば」という。

 初回の金泰均、2回のサブローの空振り三振もカウント2―2からファウルを挟んでのもの。昨季は2度も全員三振を喫するなど淡泊な攻撃が目立ったが、今季は凡打の内容も変わってきている。金森打撃兼野手チーフコーチの指導で、全打者がミートポイントを捕手寄りに変更。ギリギリまで引きつけることで球の見極めが良くなり、ボール球には手を出さない。際どいコースの球はファウルで逃げられる確率が上がってきた。

 多く投げさせることで相手の球にアジャストでき、スタミナ切れも誘える。20日の紅白戦でサブローと早坂に7球粘られた渡辺俊は「しつこい。簡単に凡打しないし相手はイヤでしょうね」と振り返る。オープン戦初戦は完敗だったが、青山外野守備兼総合ベンチコーチも「チーム全体で右打ちとともにそういう(粘りの)野球を目指している」と確かな手応えを口にした。

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2010年2月28日のニュース