岩隈 開幕へ万全3回無失点!146キロも出た

[ 2010年2月28日 06:00 ]

<日・楽>3回を2安打無失点に抑えた岩隈

 【楽天2-7日本ハム】楽天の岩隈は、日本ハム戦に先発し3回無失点と貫禄の投球を見せた。

【試合結果


 08年の沢村賞右腕、岩隈も投げ合った日本ハム・ダルビッシュに負けてはいなかった。全34球でシュートを含む直球系は計25球。最速は146キロを記録し、24球で140キロを超えた。ベストメンバーの日本ハム打線を3回無失点に封じ「球の出し入れもできたし、思い通りに投げることができた。直球が良かったので多めに投げた。(この時期に)146キロ出れば十分」と満足げだった。

 前回に実戦登板した17日の紅白戦では直球を16球投げ、140キロ超えはわずか2球だった。しかし、4年連続の開幕投手を3週間後に控え、シーズン同様の直球に仕上げた。球速だけではなく、持ち味の制球も抜群。2回には先頭の稲葉を外角低めのシュートで二ゴロに打ち取るなど、打者の内外角を突く投球はシーズンさながらで、内野ゴロで5つのアウトを奪った。佐藤投手コーチも「バランスよく投げていた。本人が気にしているひじが下がることや腕が遅れることもなかった。直球に勢いもあったし、このままシーズンに入ってくれれば」と評価した。

 開幕戦まで予定されている登板は2試合。「あとは細かい点を修正できれば。変化球の高さと精度を上げていきたい」。開幕までの青写真はしっかりと描かれている。

 ≪リンデン ダルから一発≫楽天のリンデンが、ダルビッシュから一発を放った。2回に初球の真ん中高めの142キロツーシームを左中間へ運んだ。カーブを待っていながら速球に反応し「自然に体が動いた。非常に調子がいいから維持したい」。昨季は野村前監督に侮辱的な発言をする騒動も起こしたが、今年は「順調にきている」と手応え。守備では打球への反応が遅れる場面もあり「これからは守備も走塁もしっかりやらないと」と反省も忘れなかった。

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2010年2月28日のニュース