方程式解けず…岩瀬につなげず浅尾で悪夢

[ 2009年10月24日 06:00 ]

 【中日4―5巨人】中日の守護神・岩瀬まであと1イニングだった。リードは2点。落合監督はオレ流方程式に従い、そして浅尾が打たれた。

 「あそこで(高橋)聡文が抑えられるとは限らんだろ」。森バッテリーチーフコーチは、さらにこう続けた。「うちはどうやって勝ってきたんだ?それを変えるわけにはいかんだろ。まあ、絶対とは言わんけどな」
 打線が2点を勝ち越した7回、2番手・高橋が下位打線を完ぺきに抑えた。8回表の攻撃中、高橋は三塁ベンチ前で肩慣らしをしていたが、実際にマウンドに上がったのは浅尾。左の2番・松本からの打順なら、絶好調の左腕・高橋の2イニング目もあったかもしれない。しかし、最終的に選択した浅尾が岩瀬へバトンを渡せなかった。
 先頭・坂本への四球から崩れて3失点。「気持ちの面では変わりはなかったけども、自分のせいで…」。浅尾がうなだれて方程式は崩れた。
 昨年のCS第2ステージ第4戦。7回からリリーフした高橋が2イニング目の8回、ラミレスに2ランを喫し巨人に敗れた。1年前の反省。それ以上に、チームの勝ちパターンで逃げ切れば勢いがつく。今季、浅尾が東京ドームで防御率0・00に対し、高橋は3被本塁打で8・38という数字もあった。一方で、調子のいい者から使うのが短期決戦の定石だ。難しい選択に失敗し、森コーチは言った。「来年の今ごろに浅尾が成長していてくれればいい。去年の聡文がそうだっただろ」
 ただ、方程式から答えを導き出さなければCSは終わってしまう。

 <森野2戦連発も>中日・森野が3試合連続で初回に先制点を叩き出した。1死から右前打の荒木を一塁に置いて、右中間席へ2試合連続の2ラン。しかし、チームは逆転負けを喫し、自身も3回1死二、三塁の追加点の好機で見逃し三振に倒れただけに「結果はどうあれ、あそこはバットを振らないといけなかった」と反省していた。

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2009年10月24日のニュース