ドーピング違反疑惑…吉見 カルテ提出も結論持ち越し

[ 2009年10月24日 06:00 ]

 中日の吉見一起投手(25)がアンチ・ドーピング規定に違反して正当な医療目的以外で静脈への点滴を受けた疑いを持たれている問題で、日本プロ野球組織(NPB)は23日、都内でNPB医事委員会(増島篤委員長)を開いた。

  中日側はこの日、同投手が点滴を受けた当時のカルテを医事委員会に提出。医事委員会のメンバー5人がカルテを精査したが、NPBの下田邦夫事務局長は「結論は出ていない。ドクターは早く結論を出した方がいいとは言っているが、週明けになるかもしれない」と見通しを話した。
 中日の西脇紀人球団代表は今年のカルテをファクスで送ったことを明かし「出す物は出したので、後はNPBがどう判断するか。(ほかの選手の調査は)吉見の判断次第。それによってはその必要性が出てくるかもしれない」と話した。
 焦点となるのは、吉見が受けたとされる「ニンニク注射」と呼ばれる静脈注射が「正当な医療行為であったかどうか」という点。医事委員会では引き続き、カルテと吉見の登板日を照らし合わせるなどして正当性を確認する方針だ。

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2009年10月24日のニュース