野村監督ぼやきも「野球に貢献できたかな」

[ 2009年10月24日 20:06 ]

試合終了後、ファンの声援に応える楽天・野村監督

 快進撃が止まり、この試合を最後に野村監督はユニホームを脱ぐ。試合後は穏やかな笑顔を浮かべながら、「ぼやき」も忘れなかった。

 ――試合後に両軍ナインに胴上げされ、野村コールがわき起こった。
 「胴上げは嫌だなと思った。照れくさいもん。でも感無量。声援は野球屋冥利に尽きる」
 ――吉井コーチや稲葉らかつての教え子の姿も。
 「縁だね。縁を持っている人がここまで頑張っているのは喜ばしい。人間、何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番。少しぐらいは野球界に貢献できたかな」
 ――楽天監督の4年間で印象に残ったのは。
 「今年がすべて。2位を決め、CS、第2ステージの権利を取った時」
 ――仙台のファンには。
 「仙台でどうしても日本シリーズをやりたい夢があった。果たせないのは残念。ごめんなさい」
 ――「野村の考え」はチームに伝わったか。
 「まるっきり。すきを突く、空気を読む。こういうビッグゲームで力の差が出た。自分の力のなさ。怠けたつけだな」
 ――未練はないのか。
 「わがままを言わせてもらえば、もう1年やりたかった。中途半端で辞めるのが心残り。やり残したことはいっぱい。晴れ晴れしい気持ちはない」
 ――来季の楽天には。
 「ネット裏から変ぼうぶりを楽しみにしている。どう変わっていくか」

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2009年10月24日のニュース