阪神が城島と電撃交渉「いい手応えありました」

[ 2009年10月24日 06:00 ]

 阪神は23日、マリナーズを退団した城島健司捕手(33)と福岡市内のホテルで電撃交渉を行った。約1時間半に及んだ初交渉には南球団社長とともに真弓監督も秋季練習を抜け出して出席し、“速攻”で獲得への熱意をアピールした。

 秋季練習中の甲子園球場に、真弓監督の姿はなかった。球団広報は「所用のため」と発表したが、向かった先は福岡。CS開催中の球界全体への配慮から公表を避けた形だが、22日の電話会見で「直接聞くのが手っ取り早い」と語った城島に行動で誠意を示した。
 交渉を終え、午後7時すぎに新神戸駅に戻ってきた南球団社長は手応えを強調した。「タイガースの優勝に力を貸してほしい、という話が中心。きょう会ってきょう(すぐに返答)というわけにはいかないが、いい手応えはありました」。同社長によると、真弓監督自らが「捕手としての守備力が必要」と強く訴え、城島も同じ九州出身の指揮官と熱心に話し込んでいたという。
 4年総額20億円超という条件面は、代理人を通じて事前に提示。今回の交渉では金銭よりも、優勝を狙う上で城島は欠かせない存在であることを訴え、指揮官の直接出馬で「自分を強く求めてくれる球団で野球がしたい」と話す城島のハートをしっかりつかんだ。次回交渉はCS終了後、早ければ週明けの26日にも公表の上で行われる。「虎の城島」誕生は秒読み段階に入った。

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2009年10月24日のニュース