「アスリートは物忘れが良くないといけない」と熱投

[ 2009年8月20日 23:33 ]

 【広島4―0中日】長く続いたトンネルから、ようやく抜け出した。広島がフィリップス、マクレーンの本塁打で挙げた4点を斉藤、横山、シュルツ、永川の無失点リレーで守りきり、中日戦の連敗を13で止めた。

 先発斉藤は「僕自身は打たれていない。負けてもいいというくらいで、開き直った」と言う。チェンジアップをきっちりと低めに集め、6回無失点。三塁を踏ませない力投で7勝目を手にした。
 一方、中日を大の苦手としていたのが8回から登板した3番手のシュルツだった。今季の3敗はすべて中日戦。前夜は1死しかとれず、5失点と散々だったが「アスリートは物忘れが良くないといけない。切り替えていった」という。制球を乱してブラウン監督が自らマウンドへ向かう場面もあったが、2死一、三塁のピンチも何とかしのいだ。
 中日戦の白星は5月5日以来。ブラウン監督は「斉藤がずっと高い集中力を保っていた。1球たりとも気を緩めず、一歩成長した」と、踏ん張った投手陣の中でも特に、22歳の左腕の力投に目を細めた。

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2009年8月20日のニュース