「歴代のリベンジ」県立岐阜商業がPL撃破

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<県岐阜商・PL学園>7回1死一塁、井界のタイムリー二塁打で一塁走者・江崎が生還

 【県立岐阜商業(岐阜)6―3PL学園(大阪)】県立岐阜商業はエース・山田が古豪を31年ぶりのベスト8に導いた。5回に左翼席へ2試合連続本塁打を放つなど3打点、投げても3失点完投した右腕は「PLに勝ててうれしい」と胸を張った。投打でチームをけん引する大黒柱には伝説の名選手の血が流れている。プロ野球史上初の300本塁打を達成した故山内一弘氏は祖父のいとこ。直接会ったことはないが幼いときにもらったサインは今でも宝物だ。県岐阜商にとっては3度目の正直となる試合だった。31年前は、準々決勝でPL学園に0―1で惜敗。2度目の対戦となった96年は4―11で敗れた。山田は「歴代のリベンジができた」と笑った。

 ≪PL学園 悔い残る…インフル感染で動揺あった≫8強進出を逃した河野監督は「力は出し切っていない。悔いが残ると思う」とつぶやいた。5回にはファウルフライを追い掛けた左翼手の受川と遊撃手の石崎が交錯。脳振とうを起こした受川が退いた。試合前日の18日夜に背番号18の渡辺が39度の発熱。インフルエンザA型でチームを離れた。他のナインは検査の結果、問題はなかったものの1人欠いた17人で戦わざるを得なかった。安田主将は「動揺はありましたけど、言い訳にはしたくない」と一丸になれなかったことを悔いた。

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2009年8月20日のニュース