ダルもインフル検査…全員陰性も新たに6人が発熱

[ 2009年8月20日 06:00 ]

マスクを着用してスタルヒン球場をあとにするダルビッシュ有

 新型インフルエンザの国内感染が急速に拡大する中、集団感染が明らかになった日本ハムは19日、新たに6選手が発熱を訴えた。首位打者争いを繰り広げる糸井嘉男外野手(28)やチーム打点トップの小谷野栄一内野手(28)らの主力野手が含まれる緊急事態。19日の楽天戦(旭川)はグラウンド状態不良で中止となったが、さらなる拡大を防ぐために、チーム関係者全員が札幌市内で簡易検査を受けた。20日の同戦は戦力ダウンが必至で、首位独走に暗雲が立ち込めた。

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 恵みの雨にも梨田監督の表情は晴れなかった。「これ以上、インフルエンザが広がらないようにと思ったが…。選手は急に熱が出たりするし、オーダーもまともに組めない」。前夜からの雨は小降りもグラウンド状態を考慮し、午前10時に早々と中止決定。しかし18日にスレッジ、宮西、金森、福良ヘッドのインフルエンザ感染が発覚したのに続き、この日も6選手が体調不良を訴えた。
 野手では首位打者を争う糸井、チームトップの71打点を稼いでいる小谷野、ダルビッシュの恋女房である鶴岡と二岡、投手も18日に先発した八木とセットアッパーの菊地が37度台の微熱でダウン。この主力6選手は18日に簡易検査で陰性と診断されていただけに関係者のショックは大きく、すでに札幌市内の合宿所で静養している大野、金森を除く9人が旭川市内のホテルで隔離される異常事態となってしまった。
 首位独走もインフルエンザの猛威にチーム編成は崩壊寸前だ。この日朝になって2軍の鎌ケ谷から中田と今浪を1軍に緊急合流させる“応急措置”を施したが、糸井と小谷野を欠く打線の得点力は大幅にダウン。また、大野と鶴岡が離脱した捕手も深刻で、右ひざ痛を抱え、一塁に固定されている高橋とバッテリーコーチ兼任の40歳・中嶋の2人だけ。指揮官は「高橋の可能性もある」とし、5月25日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、約3カ月ぶりにマスクをかぶることになりそうだ。
 さらなるインフルエンザの拡大を防ぐために、球団は体調に異変のない監督、コーチ、選手、関係者にも万全を期すために急きょ簡易検査を義務づけた。試合中止後は直ちに札幌へバス移動し、午後6時頃から約50人が市内の病院で受診。エースのダルビッシュは「全然(大丈夫)」と話したが、マスク姿でバスに乗り込んだ。
 午後8時すぎに判明した検査結果は全員が陰性。ただし、インフルエンザの潜伏期間は約1週間といわれており、今後も新たな感染者が出る可能性はある。2年ぶりのV奪回を目指す日本ハムに暗い影を落とすインフルエンザ禍。梨田監督は「今までも苦しい時にみんなでつないでやってきた。今回もつないでいくしかない」と悲そう感を漂わせた。

 ≪50人全員が陰性≫この日検査した約50人が全員陰性だったことを受け、自らも受診した藤井球団社長は「安心してお客さんに来てもらうために、これは最低限のこと」と胸をなで下ろした。検査を終えた選手は札幌市内の合宿所に帰着。各自の部屋に残った荷物を出すと、きょう20日に旭川から戻る9人の“療養所”として明け渡すために、札幌市内のホテルへ避難した。なお、16日に発症した大野は20日の体調次第で“繰り上げ合流”させることも検討している。

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