西南部サンボーイズが日本一に!飯田が完投

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<多賀少年野球クラブ・西南部サンボーイズ>飯田投手を胴上げする西南部サンボーイズナイン

 【西南部サンボーイズ(石川)2―1多賀少年野球クラブ(滋賀)】高円宮杯第29回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(スポニチ主催)最終日は19日、神宮球場で決勝が行われ、西南部サンボーイズ(石川)が多賀少年野球クラブ(滋賀)を2―1で下し、初の学童野球日本一に輝いた。西南部は連投の左腕・飯田小次郎(6年)が1失点完投と力投。打っては相原大也(6年)が同点の6回に決勝の右前適時打を放った。

 初の栄冠に、西南部サンボーイズナインはマウンドで抱き合い、喜びを爆発させた。1点差を逃げ切っての勝利。連投ながら、1失点完投と力投した飯田は「1つずつアウトを取ろうと思った。今までの苦しみが良い苦しみに思えます」と満面の笑みを浮かべた。
 1メートル40と小柄だが抜群の制球力で最少失点に抑えた。3回に先制点を与えたが、以降は1安打に抑え、仲間の援護を呼び込んだ。前日はダブルヘッダーをこなし、この日も午前8時半からの試合開始のため、起床は午前4時。「ちょっと眠かった」と苦笑いだが、前夜は優勝の瞬間を全員でイメージして床についた。
 初の全国制覇に三輪監督は「飯田がよく投げてくれた。練習でやっていることをみんなが出してくれた」と感無量の面持ちだった。

 ≪滋賀多賀少年野球クラブ 先制点実らず≫5年前の悔しさを晴らすことはできなかった。先制こそしたものの、追加点を奪えずに惜敗。先発した岡は「やることはやりました。悔いはない」と涙をこらえながら話した。04年に続く準優勝。それでも辻監督は「5年前のリベンジと思っていたが、投手は万全で投げきってくれた」とナインをねぎらった。

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2009年8月20日のニュース