ノムさん“インフル中止”に「逃げたな」

[ 2009年8月20日 06:00 ]

スタルヒン球場のベンチで報道陣に囲まれて話す楽天野村克也監督

 日本ハム戦の中止決定30分後に「コンディション不良により」と発表されたスタルヒン球場で、楽天ナインが練習を行った。雨がやみ始めた空を見上げ野村監督は「逃げたな」とチクリ。前日は4連勝を飾り、球団史上初の後半戦Aクラスとなる単独3位に浮上しただけに主力不在の日本ハムに勝算はあった。「できたな。完ぺきに。雨天中止じゃない。逃げたが正解」と言い、ベンチに腰を下ろした。

 もっともインフルエンザの拡大には神経をとがらせる。「そりゃ野球できんわな。あすも無理やろ。うつされないようにしないとな」。選手には日本ハム関係者とのグラウンド上の会話に加え、食事に出掛けるなどの接触も極力避けるように指示。幸い体調を崩す選手はまだおらず、米田球団代表は「自己管理をきちっとしてほしいと伝えた。強制はしない。外出禁止とかも現時点では考えていない」と説明した。
 74歳の知将をして「記憶にない」という前代未聞の“インフルエンザ中止”。「バカは風邪ひかない、うちはバカばっかりだから」と最後は笑い飛ばしたが、対戦相手としても気が気でないのが本音だろう。

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2009年8月20日のニュース