ベニーが涙流しても…冷めた空気が漂っていた

[ 2009年8月20日 23:38 ]

 【ロッテ2―1オリックス】バレンタイン監督は19日の試合前ミーティングで、選手に現状の低迷への意見を聞いた。複数の主力が「この戦力でなぜ勝てないか分からない」と口をそろえた。別の主力は監督の責任にも言及した。多くがチーム力以外を低迷の原因ととらえ、一体感の欠如も感じていた。監督子飼いのベニーが涙を流し、指揮官のためにチーム一丸を訴えても、どこか冷めた空気が漂っていたという。

 この日、1点リードの9回無死一塁。監督は好投の成瀬を130球とはいえ、不安定な抑えのシコースキーに代えた。続投させるかで賛否の分かれる継投策。しかし、結果的には逃げ切りに成功し「人が望むことより、勝利に最善を尽くすのが監督の仕事だ」と迷いなく言った。
 この1勝ぐらいで浮上、ましてやチーム一丸とはならないだろう。残り38試合。指揮官、コーチを含め、誰もがその「最善」を一投一打に積み重ねるしかない。

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2009年8月20日のニュース