おかわり連敗止めた36号!一夜で3位奪回

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<ソ・西>初回2死三塁、左中間越え本塁打を放ち三走の片岡易之(左)からバットを手渡される中村剛也

 【西武9―2ソフトバンク】4番の一振りが、4連敗中だったチームの重苦しい雰囲気を一変させた。11安打9得点と打線が久々に爆発し、楽天を抜いて、1日でCS進出圏内の3位に返り咲いた。それでも中村はいつも通りマイペースだった。

 「連敗中だったんですか?知らなかったです。まあ連敗を気にしてもしようがないですから」
 初回2死三塁。ソフトバンク先発・藤岡の141キロの直球を軽々と左翼席へ放り込んだ。キング独走の36号先制2ランに「直球を狙っていました。適当に振ったら当たりました」。シーズン50・8発ペースと、再び大台に乗った。「数字の話はもういいです」と言うが、両リーグ断トツの打点も99に。チーム102試合目で100打点に王手をかけ、昨季マークした自己最多の101を更新するのも時間の問題だ。
 独特のルーティンが本塁打量産を支えている。昨季終盤から、打席に入って足場を固めると、顔と上半身を一度投手の方へ向けてから構えに入る。「ボールを左目だけで追うんじゃなくて、両目で見ることが大事だと思ったんで。打席に入ったら全球やってますよ」。この日も両目をしっかりと見開き、豪快な一発を見舞った。
 8回の一塁守備で、捕球の際に左足を伸ばし、周囲をヒヤリとさせたが「パキパキッていってたけど大丈夫です」とニヤリ。おかわり君には誰もかなわない。

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2009年8月20日のニュース