松坂130球!最短9月8日復帰へ

[ 2009年8月19日 06:00 ]

ブルペンで投げ込むレッドソックス・松坂大輔

 レッドソックスの松坂大輔投手(28)が17日(日本時間18日)、米フロリダ州フォートマイヤーズのマイナー施設でメジャー移籍後最多となる130球の投げ込みを行った。球団の球数制限撤廃を受け、約1カ月半に及ぶ“単独キャンプ”の総決算として実施。今後は20日にブルペンで軽めの調整を行い、24日のルーキーリーグ・レイズ戦で実戦復帰する。マイナーでは3試合の調整登板が濃厚で、その場合はメジャー復帰は最短で9月8日(同9日)のオリオールズ戦となる。

 気温30度を超えるフロリダのしゃく熱の太陽の下で、松坂は声を出しながら投げ込んだ。82球目で1度休憩を取ったが、約1時間投げ続けた。メジャー3年目で最多の130球。若手捕手が途中で交代し、2人で受ける異例の投げ込みだった。

 「ここまでスッキリして投げることだけに集中できた投げ込みはメジャーに来て初めて。100球近くからは力を振り絞って投げる感じ。それでも余力があり、まだまだいける感覚があった。スタミナも問題ない」

 松坂は故障者リスト入り後、練習法に関して首脳陣と2度話し合い。双方がいいものを取り入れていこうとの見解で一致し、球数制限の撤廃を含めた独自調整を容認された。キャンプでは5キロ以上体重を絞り、ベルトは目いっぱい締めても緩くなった。逆に太腿は太くなり「ユニホームがきついと感じた」と肉体改造に成功。24日の実戦復帰を前にキャンプの総決算として念願の投げ込みを敢行し「直球は手元で差し込み、変化球は手元で鋭く曲がるものが出れば。きょうは良かった」と満足そうに話した。

 24日以降のスケジュールについて、松坂は「まだ何も聞いていない」としたが、レ軍傘下のマイナーは3A、2Aとも9月7日でレギュラーシーズンが終了するため、中4日で回った場合は3戦目の9月3日が最終調整登板。その後は中4日で8日のオリオールズ戦に向かうのがメジャー復帰の最短ルートとなる。

 「形を削りだし終わって、あとはやすりで仕上げていく感じ」。復活へ向け、右腕が仕上げの段階に突入する。

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2009年8月19日のニュース