西武、連敗ストップ!3位に返り咲き

[ 2009年8月19日 21:54 ]

 【西武9-2ソフトバンク】涌井に2点の援護すらできず、4位転落した18日の試合後、西武の渡辺監督は「バックアップまで打線全体が落ちている。こんな状態は見たことがない」とつぶやいた。

 勝負の8月を迎え、自慢の得点力が影を潜めている。引き分けた前夜のスコアは1―1。その前の4連敗の点差を見ても3、1、2、1と一押しを欠いた黒星の連続。「先発に相当の重圧がかかっている」とは渡辺監督の弁。打線が湿れば、1点もやれないと気負うのが投手陣。悪循環を断つためにも、必要なのは打線の強力援護だった。
 この夜は、一回の中村の先制2ランなどで四回までに計6得点。これに導かれるように、終盤まですいすいと投げた石井一は「三回までの3点が心強かった」。投打がかみ合っての快勝で連敗は4でストップ。1日で3位の座を取り戻した。
 渡辺監督は「ずるずるいくと命取りになる。少しでも上にいけたのはいいこと」と言う。バント失敗などミスも目立ったが、後続の快打がすべてを帳消しにした。チーム浮沈の鍵を握るのは、やはり、「どん底」と表現された攻撃陣の復調になるだろう。

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2009年8月19日のニュース