投げるところない…イチロー、技ちりばめた4安打

[ 2009年8月19日 11:27 ]

イチロー4戦連続マルチ!4安打の固め打ちでM16

 【マリナーズ3―5タイガース】もう投げるところがない。そんなふうにタイガース投手陣は感じたのではないか。イチローの通算41度目の4安打は、それほどまでに多彩だ。
 1本目は外角のシンカーを三塁線にライナー。2本目は内角低めスライダーをゴロで右前に運ぶ。3本目は内角速球を右翼線に二塁打。4本目は2―0から浮いたチェンジアップを見逃さず、中前にはじき返した。
 打球の方向や種類にイチローの技がちりばめられていた。「ヒットになっていれば詰まらせられたということにはならない。打ち取られたらそうなるけど」。そう振り返ったのは八回無死一塁からの二塁打。ボール気味の内角球に体が勝手に反応し、野手のいないところに打球が落ちる。好調時の傾向をよく表したヒットだろう。
 この日投じられた23球のうち“ミス”と言えるのは2打席目の最後の球だけだろう。イチローは「ま、最終的には(空振り)三振ですから、そらそうでしょう」。だが、その直前には5球連続ファウルでしのいでいた。5打席目の3球目は足首付近への落ちる球をカットするなど、今のイチローにスキは見当たらない。公式戦の最終コーナーに差しかかり、さらに加速してきた。(共同)

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2009年8月19日のニュース