2戦連発&3失点完投!エース山田が投打に活躍

[ 2009年8月19日 13:57 ]

<県岐阜商・PL学園>5回裏県岐阜商1死、山田が左越えにソロを放つ

 【県岐阜商6―3PL学園】背番号1の豪快な打撃が、古豪を31年ぶりのベスト8に導いた。県岐阜商の山田は2試合連続本塁打を含む3打点と活躍。投げても3失点完投した右腕は「PLに勝ててうれしい」とすがすがしかった。

 山田はまずバットで主導権を握った。1点リードの3回2死二、三塁の場面で左中間に2点二塁打。そして1点を奪われた直後の5回だった。真ん中の直球を迷わずにフルスイングすると、打球は放物線を描いて左翼スタンドへ吸い込まれた。PL学園の反撃ムードを打ち砕くに十分すぎるほどの豪快な一発。藤田監督は「振れているし、当たれば飛ぶ」と、山田の打順を2回戦の7番から5番に上げていた。指揮官の采配が的中した。
 県岐阜商にとっては3度目の正直となる試合だった。小学生だった藤田監督がスタンドで応援していた31年前は、準々決勝でPL学園に0―1で惜敗。2度目の対戦となった1996年は4―11で敗れた。山田は「歴代のリベンジができた」といたずらっぽく笑った。
 春夏合わせて4度の優勝はすべて戦前で、最近は目立った実績を残していない。山田は「まだまだ通過点。喜びは自分の中に」。本塁打を打ってもまったく浮かれることなく、淡々とダイヤモンドを一周したのは強い思いがあるからこそだ。夢は73年ぶりの全国制覇。止まっていた時計の針を動かせるか。

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2009年8月19日のニュース