ヤクルト“ギネス打線”巨人をボッコボコボコ

[ 2009年7月16日 06:00 ]

<ヤ・巨>11打数連続安打に対し、試合前にギネス・ワールド・レコーズ社からギネス世界記録の認定証贈呈

 【ヤクルト13―7巨人】ギネス打線が“メモリアル・デー”を祝うように再びよみがえった。先発全員安打となる20安打13得点の大爆発。20安打は、くしくも11打数連続安打の世界記録を達成した6月14日のオリックス戦(京セラドーム)に並ぶ今季最多となった。

 「メッチャ力んだし、メッチャ意識しました」。そう悔しがったのは3番の福地だ。初回、先制4号2ランを放つと、3回には中前打。4回にも無死一、二塁から右中間適時三塁打。早くもサイクル安打に王手をかけ、ナインもお祭りムードとなり「サイクルコール」がベンチで響き渡った。しかし、その後は三ゴロと空振り三振。それでもギネス打線の象徴的存在に変わりはない。福地が打線に火を付け、11打数とはいかないものの3回、4回と続けて4打数連続安打を記録した。
 試合前には11打数連続安打に対し、ギネス・ワールド・レコーズ社からギネス世界記録の認定証を贈呈され、ナインはその時使ったバットを持って記念撮影に臨んだ。だが、ギネスメンバーでありながら先発から外れた男もいた。青木だ。開幕から打撃不振が目立ち、高田監督は「ずっと悪かったから」と決断した。200安打で1軍に定着した05年の6月以降では故障以外では初のスタメン落ち。しかし、指揮官の主軸に対する“荒療治”がナインの危機感を生み、青木に代わって中堅を守った福地も「青木の分をみんなでカバーしないといけないですから」と表情を引き締めた。
 6回に代打で凡退の青木は悔しさはあるものの「僕がいなくても点を取るし“ウチって強い”とあらためて思った」と脱帽。戦列復帰が予想される17日の広島戦(マツダ)に向け、やる気をみなぎらせた。巨人とは6ゲーム差。打線がつなぎ、白星もつないでいけば逆転するチャンスはいくらでもある。

 ≪館山セ10勝一番乗り≫ヤクルト先発の館山が5回9安打5失点ながら、打線の大量援護に守られてリーグ一番乗りの10勝目を挙げた。10点の大差がついた5回に小笠原に3ランを浴びるなど4失点。「相手も強いので打たれることもあるけど、ランナーのため方が悪かった。先にたくさん点をもらったこういう展開では、もっと長いイニングを投げないとダメです」と猛省した。試合前には出場する球宴に監督推薦してくれた巨人・原監督に由規と一緒にあいさつ。2年連続2ケタ勝利の次の目標は自己最多の12勝超えだ。

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2009年7月16日のニュース