日本逆王手!5番手・東浜が代表初勝利

[ 2009年7月16日 06:00 ]

 【日本8―3米国】第37回日米大学野球選手権は15日、山形・鶴岡ドリームスタジアムで第4戦を行った。米国に王手をかけられていた日本は打線が爆発。7投手の継投で逃げ切って8―3で勝利。逆王手をかけた。5番手で2回を無失点に抑えた亜大・東浜巨(なお)投手(1年)が代表初勝利を挙げた。対戦成績は2勝2敗。2連覇と国内開催13連覇を懸けた最終戦先発は早大・斎藤佑樹投手(3年)が濃厚。16日、神宮球場で行われる。

【試合結果


 柔らかさでパワーを封じ込め、しなやかさで手玉に取った。7回から登板の東浜が2回無失点。1年生が勝利投手になった。「相手はガンガン振ってくるので低めのボール球をうまく使えば、と思っていた。それができました」
 ゆっくりと足を上げる独特なフォーム。しかもそのタイミングを打者によって微妙に変えた。優秀な投手だけが持つ感性を信じて投げた。7回1死、二ゴロに倒れたウィルキンズは完全に泳ぎ、8回のコロンはタイミングを外され一邪飛。直球の最速144キロ。90キロ台のスローカーブで米国打線をいら立たせた。12日の第1戦(松山)では1回を2安打1失点。第2戦以降は試合中のブルペンで修正しながら納得できるフォームを思い出した。「(手応えを)つかめました。あしたもチャンスがあればいきたい」
 16日の最終戦に勝てば連覇が実現する。東浜からのバトンは先発の斎藤に託された。

 ≪亀谷千金2ラン≫日本のリードオフマン、亀谷が4回に貴重な2ラン。左翼方向に吹く風速10メートル以上の強風に打球をうまく乗せた。それでも「本来の持ち味はつなぐこと」の言葉通り、2つのセーフティーバントも決めた。榎本監督は「あの強風は、左翼ポール際に打球を運べばピンポイントで(外野席に)持って行けると思っていた」と満足げ。16日の最終戦には「斎藤から早めに(抑えの)菅野につなぎたい」と話していた。

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2009年7月16日のニュース