楽天 ヒデキ同僚・強打のリンデン獲り!

[ 2009年6月14日 06:00 ]

 楽天がヤンキース傘下3Aスクラントンのトッド・リンデン外野手(28)を獲得することが13日、分かった。同選手はメジャー通算8本塁打ながら、今季3Aで打率・312、42打点と勝負強い打撃が売りだ。開幕直後は快調だった楽天は交流戦で失速して得点、本塁打ともにリーグ最下位。強打者獲得は急務だった。獲得が決定的な前レンジャーズ・福盛に続く緊急補強第2弾。野村克也監督(73)は、球団初のプレーオフ進出へ打てる手は打つ。

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 福盛獲りに続いて楽天が動いた。今度は好守、強打の外野手獲りだ。ヤ軍傘下3Aで3番に座るリンデンとの契約にほぼ合意。同選手はすでにチームを離れており、身体検査を経て正式契約に至る見込みだ。
 リンデンは今季インターナショナル・リーグ2位の74安打を放ち、打率・312をマーク。17二塁打、42打点はリーグ3位と長打力と勝負強さを売りにするスイッチヒッターだ。今春キャンプではヤンキースの招待選手として松井、ジーターらとともにオープン戦23試合に出場。外野の高い守備力も評価され、開幕直前までメジャーキャンプに生き残っていた。01年のドラフト1巡目でジャイアンツに指名され、メジャー通算で270試合に出場。初アーチは03年に西武・石井一(当時ドジャース)から放ち、07年にはソフトバンク・ホールトン(当時ド軍)からも本塁打。現在、パ・リーグを代表する先発投手から本塁打している経歴も頼もしい。
 現在4位の楽天は04年の本塁打王セギノールが極度の不振で2軍調整中。昨年首位打者のリックが右肩痛、中村紀も不振でともに2軍落ちした。破壊力を欠いた打線は得点、本塁打ともにリーグ最下位に沈んでおり、福盛が復帰テストを受けると聞いた野村監督が「そんなことより打てる外国人連れてこい!!」と声を荒らげたほどだ。セギノールに復調の兆しはなくリックは2週間ノースロー。両外国人とも再昇格のメドは立っていない状況から、水面下で新外国人の獲得を急いでいた。
 「勝つために補強する。もう詰めの段階です。打てて守れる外野手。一発もある打者だ」。米田球団代表は名前こそ明言しなかったが、リンデンに期待を込めた。チームはこの日、横浜を下して5月6日以来1カ月ぶりの連勝で借金1とした。交流戦明けの反攻を“最終兵器”リンデンが引っ張る。

 ◆トッド・リンデン 1980年6月30日、米国ワシントン州生まれの28歳。ルイジアナ州立大から01年ドラフト1巡目(全体41番目)でジャイアンツに入団。03年にメジャーデビューし、07年途中にマーリンズに移籍した。昨季はアスレチックス、インディアンス傘下の3Aでプレー。1メートル91、100キロ。右投げ両打ち。

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2009年6月14日のニュース