一歩届かず…富士大 奮闘のエース力尽きる

[ 2009年6月14日 18:32 ]

 【富士大1-5法大】9回無死一、二塁のピンチに、富士大ブルペンで登板に備える投手はいない。すべてを託されたエース守安だったが、4試合で3完投してきた疲労は隠せない。9回だけで5安打を浴びて4点を失った右腕は「相手の方が実力が上だった」と言い訳はしなかった。

 7回まで許した安打は1本だけ。ただ、心の中には一抹の不安があった。「うまいこといきすぎた。いつか向こうに流れがいくかな」。嫌な予感は的中する。8回1死一、二塁から大きく弾んだ打球が三塁手のグラブをかすめて満塁とされ、犠飛で同点。九回はバントの飛球に一塁手が必死に飛び付き、わずかに及ばず内野安打となる不運も重なった。

 日本一にあと一歩届かなかったが、敢闘賞を受賞した守安が「最後まで笑顔でできてよかった」と言えば、青木監督も「準優勝なので胸を張って帰りたい」と誇った。強豪の壁にはね返された富士大は、さわやかに神宮を去った。

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2009年6月14日のニュース