日本人投手史上初!斎藤2日連続の白星!

[ 2009年6月14日 06:00 ]

<フィリーズ・レッドソックス>12回1死一塁、ロリンズを併殺打に打ち取った斎藤隆のピッチング

 【レッドソックス5―2フィリーズ】レッドソックスの斎藤隆投手(39)が、日本人投手史上初となる2日連続勝利を挙げた。12日フィリーズ戦の延長12回1死一塁から5番手で登板。ロリンズを遊ゴロ併殺に打ち取ってピンチを脱出した。直後に味方が3点を勝ち越して今季2勝目が転がり込んだ。

 前夜は21試合目で移籍初勝利を飾って日米通算100勝を達成したばかり。約24時間後の連勝に「周りからは“コウノトリが幸運を運んできてくれている”と言われた。米国ではそうからかうみたいで、みんな鳥まねをして通っていきました」と喜んだ。
 カーブを効果的に使った。カウント2―2から宝刀スライダーではなく、あえて外角へ縦に割れるカーブを選んだ。「ブルペンを出る時にみんなから“ゴロをとれ”って言われたし、ゴロを打たそうとした」。横浜時代は優先順位が低かった球種だが、メジャーのボールが大きく変化することから持ち球とした。ド軍の3年間で全体の8%だったカーブは今季15%。2ストライクからも14%と決め球としても多く使うようになった。スライダー狙いの打者に対して、緩いカーブはバットの芯を外すのに効果は抜群。女房役のバリテックからの信頼も厚い球種でこの日も「バリテックとの意思疎通もできてきた」と手応えを語った。
 06年にメジャー初登板を果たした思い出の地で、昨季世界一軍団相手の白星。10試合連続無失点と、今や斎藤はチームに欠かせない存在となった。

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2009年6月14日のニュース