世界を知った栗原「侍」指揮官へ恩返しの一撃

[ 2009年4月4日 06:00 ]

<巨・広>初回に先制適時打を放った広島・栗原(右端)は、レフトスタンドの祝福にこたえる

 【広島6-3巨人】昨季のリーグ覇者を相手に鮮やかな逆転勝利。広島打線に勢いを与えたのはWBC戦士の栗原だった。初回2死二塁から中前適時打で先制点をもたらすと、逆転された直後の4回にも先頭打者として中前打で出塁。次打者シーボルの同点2ランを呼び込み、一挙5得点の口火となった。

 先制打の直後、冷静な栗原には珍しく一塁上でガッツポーズ。国際舞台の経験がひと回り自身を成長させたようで「1度負けたら終わりという試合を経験できたことは長いシーズン、どこかで生きてくる」と話した。
 WBCでは準決勝からチームに合流し、3打席2三振。消化不良ながら、選手ロッカーが隣だったイチローら一流選手を間近で見たことで意識は確実に変わった。試合前には、巨人・原監督にあいさつ。この日放った3安打は、成長する場を与えてくれた指揮官への“恩返し”でもあった。
 就任以来、開幕戦は3勝1分けと負けなしのブラウン監督は「就任1年目と違って、きっかけとか流れをつくれる選手が今のチームには多い」と上機嫌だった。

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2009年4月4日のニュース