祝41歳!アニキ自ら11年ぶり“祝砲”

[ 2009年4月4日 06:00 ]

<神・ヤ>3回裏無死、右越えにバースデーアーチを放ち久慈コーチ(左)とハイタッチをかわす金本知憲

 【阪神5―2ヤクルト】41歳の誕生日と新監督への“祝砲”だった。3回の第2打席。阪神・金本は石川のスライダーを右中間スタンドへ運んだ。98年以来のバースデー弾に「まぐれに近いです。まさか開幕戦でホームランが打てるとは思っていなかったので、ちょっとビックリしています」と照れ笑いを浮かべた。

 オフに受けた2年連続となる左ひざの手術の影響でオープン戦では調整が遅れた。だが、初回1死一、二塁から右翼線へ適時二塁打。先制点を叩きだし、不安を一掃した。終わってみれば、2安打2打点。連続試合フルイニング出場を1331に伸ばした鉄人の活躍に真弓監督も「金本が1点を取ってくれてベンチが楽になった。去年もぶっつけで今年も。さすがですね」と称えた。
 真弓監督にとっては記念すべき初勝利。「結構眠れたけど、デーゲームの間隔が体に染みついて早く起きてしまった」と朝7時に起床。朝ご飯は普段通りの和食で、典子夫人と次女に見送られ球場に向かうなど、自然体で大一番に臨んだ。「ホッとした。現役時代も記念ボールはないからね。初めてだよ」。試合後はウイニングボールを右ポケットに忍ばせた。
 ≪ヤクルト 石川“開幕連勝”ストップ≫昨季最優秀防御率投手のエース・石川が制球を乱し、2年連続4度目の開幕投手で初黒星。球団記録の開幕戦通算4勝目はならなかった。初回1死から連続四球後に金本へ右翼線先制二塁打を許し、2回以降も関本、金本に被弾して4回5失点で降板。「3回までに勝負を決めてしまった。チームに申し訳ない」とうつむいた。打線は8安打と奮闘したが及ばず。高田監督は「まだ1試合。攻撃は普段通りできていたし、いいんじゃないですか」と前向きだった。

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2009年4月4日のニュース