逆転3ラン!栗原に沈められた原ジャイアンツ

[ 2009年4月4日 18:10 ]

8回、逆転3ランを放ち、右手を突き上げ巨人ベンチ前を一塁へ向かう広島・栗原健太

 【広島5―3巨人】広島が開幕2連勝。1―2の8回、栗原が左越えに逆転3ランを放つと、シーボルも2試合連続となる本塁打で続いた。緩急を使って7回まで2失点でしのいだ前田健が今季初勝利。巨人はM・中村が誤算で、逃げ切りに失敗した。

 ≪将来、日本の4番になる男が…≫あこがれだった日の丸のユニホームを着て過ごした濃密な日々が、広島不動の4番をさらにたくましくした。1―2の8回だった。2四死球で回ってきた2死一、二塁の好機。この回までわずか3安打と打線が湿りがちだった状況で、栗原の一振りが試合を決めた。
 カウント2―2からスライダーを思い切り引っ張ると、鋭い打球が左翼席へ。「4番として最高の仕事ができた」。逆転3ランに興奮を抑えきれない。派手に右腕を突き上げながら、一塁ベースを回った。
 今春はいろいろな経験を積んだ。昨年右ひじを手術したこともあり、一度はWBCの日本代表メンバーから漏れた。原監督からは「君は将来必ず日本代表の4番になる選手」と励まされた。失意の中、直後に取った行動が周囲の評価を上げた。
 「まだキャンプ中だから」と室内練習場へ向かうと、黙々とバットを振り始めた。村田(横浜)が故障したとき、すぐに代役で呼ばれたのも、27歳の野球に対する真摯な姿勢があったからだ。
 前日は3安打を放ち、この日は起死回生の一発。「本当に最高」と繰り返した。4月からエンジン全開の栗原が、今季も広島をけん引する。

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2009年4月4日のニュース