風がなければ完ぺき 上原次はいよいよ“デビュー戦”

[ 2009年4月4日 09:02 ]

ナショナルズ戦に先発し、6回を1安打2失点のオリオールズ・上原

 【オリオールズ6-3ナショナルズ】打者が構えるとすぐに投球動作に入り、テンポよく投げ込んだ。オリオールズの上原が、6回を1安打2点。オープン戦最後の登板は、上々の内容で締めた。

 内角球を課題に臨んだ。「(意識して)動かしている」という速球とフォークボールを軸に、打たせて取るピッチング。捕手のモーラーは「どの球も捕りやすかった。風がなければ無安打だったかもしれない」と、右腕の投球を褒めた。
 悔やまれるのは、4回の本塁打だ。初めて与えた四球の直後。2球目の外寄りフォークボールをすくわれると、海風に乗って左翼ポール際への2ランとなった。上原は「きょうはフォークボールがね。片手で持って行かれた」。風があったとはいえ、強打者の力を痛感した様子だった。
 全体を見れば、1四球と制球もよく、4回以外はすべて打者3人で切り抜けた。上原自身も「何とか間に合ったし、いい感じで投げられた」と、好感触を得た。次回登板は公式戦。開幕2戦目、ヤンキースを相手に、いよいよメジャーデビューを果たす。(共同)

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2009年4月4日のニュース