原巨人 グライ、上原で先手必勝ローテ!

[ 2008年10月22日 06:00 ]

クルーンとともにウォーミングアップをする上原(手前)

 巨人・原辰徳監督(50)が、22日から中日と対戦するCS第2ステージに向け、先手必勝ローテで臨む考えを示した。初戦は17勝を挙げチーム勝ち頭のセス・グライシンガー投手(33)が先発。2戦目は後半戦で復調した上原浩治投手(33)を投入することが濃厚となった。昨年、同じ舞台で3連敗を喫した宿敵を相手に右の2本柱を積極投入。アドバンテージ1勝も生かして一気に日本シリーズ進出に王手をかける。

【巨人優勝パネル


 原監督の表情は穏やかだった。リーグ連覇を決めてから11日。中日との決戦を前に、東京ドームで行われた全体練習では、外野からナインの打撃練習を見守った。準備が整ったという自信の表れだった。

 「通らなければいけない道。1位通過してCSに勝って日本シリーズに出るのが目標だった。それがあしたから始まるということですね」

 昨年のCS第2ステージでは屈辱の3連敗を喫した。その相手が阪神を破り勝ち上がってきた。今季10勝14敗と負け越したが「ペナントレースと別もの。短期決戦は自分たちの戦いができるか。それしか考えていない」。雪辱の舞台にいれ込み過ぎずに上がる。

 昨年はジグザグローテにこだわり内海、木佐貫、高橋尚の順に先発。今年は原監督が「初戦、2戦目が重要になってくる」と話すように、左右のバランスよりも状態のいい順に注ぎ込む。エースのグライシンガーに続き、2戦目には上原を投入することが濃厚だ。

 北京五輪後に先発復帰した上原は4勝をマークするなど、本来の姿を取り戻した。17日に宮崎でのフェニックスリーグ・サーパス戦に先発し4回無失点と仕上がりは順調。この日は外野で捕手を座らせて投球練習を行った。シーズン中、登板2日前に行ってきた調整を終え「平常心でやるしかないでしょう」と短い言葉に決意を込めた。

 昨年はCS前に東京で紅白戦を中心に調整のみで臨んだが、実戦感覚を取り戻す前に敗退。今年はその反省を生かし2泊3日の日程で宮崎に飛び2試合を行った。さらに、CS中はチーム全員で東京ドーム近くのホテルに宿泊しチームの一体感を高める。指揮官は「去年の教訓を持ちながらね。4月の段階で決まっていた」と説明した。

 「(第1ステージは)両軍死力を尽くしながらすさまじい試合だった。あすからもそういう戦いになる」と原監督。13ゲーム差をはね返した勢いがある。6年ぶりの日本一へ、まずは3位チームを叩く。

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2008年10月22日のニュース