打も石井だ!義人猛打賞で打線けん引

[ 2008年10月22日 06:00 ]

<西・日>1回石井義の適時打で生還した中島は赤田とエルボータッチ

 【西武9―4日本ハム】西武の打の主役も石井だった。投の主役・石井一と上がったお立ち台。今CS12打数7安打で打線をけん引する石井義は、ちょっぴり照れながら謙虚に振り返った。

 「絶好調?たまたまです。(初回は)もう少し点が欲しかったし、打てて良かった。結果が出せて良かったです。いい姿を見せられて良かった」

 初回、中島の右前打で先制し、なお1死一、二塁から左中間へ2点二塁打。3回は左前打、7回も左中間二塁打で第1戦に続く3安打だ。今シリーズ7安打は、すべて逆方向への打球。「左方向への打球が持ち味なんで。調子がいい証拠です」と笑った。

 宮崎・南郷での直前キャンプ。宮崎市内のサンマリンスタジアムまでは1時間以上かかる。それでも石井義は2軍中心のフェニックスリーグに積極的に出場して実戦感覚を保った。「文句も言わずにやっていた。(マジメにやれば)ちゃんと(自分に)返ってくるんだよ。左方向に打つ基本を持っているから大崩れしないんだ」と大久保打撃コーチ。中村を03年以来の4番、石井義を5番に抜てきするなど大幅な打順の入れ替えが的中した渡辺監督も「石井義はずっと状態がいいから5番に上げた。結果を出してくれたのは彼。良かったと思うよ」と称えた。

 2、3戦目で湿り気味だった打線は先発全員の15安打で9得点。石井義を見習うように、12安打が中堅から逆方向と基本に忠実な打撃で勢いを取り戻した。「チームに貢献できれば打順は関係ない。試合に出るからには塁に出て、得点に絡めるよう何でもやります」と石井義。あと1つ。引っ張らない打撃で、チームを強く引っ張っていく。

 ≪片岡 足で流れ引き寄せた≫打線爆発とともに持ち味の機動力も発揮した。初回、先頭・片岡が右前打で出塁すると、すかさず今CSチーム初盗塁となる二盗。中島の右前打で先制のホームを踏んだ。2回はバスターエンドランを成功させた斬り込み隊長は「(初回は)流れを引き寄せる貴重な1本。相手に重圧を与えるいいスチールだった」と声を弾ませた。

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2008年10月22日のニュース