クルーンが打たれる…打線も好機生かせず

[ 2008年10月22日 23:03 ]

 【巨3-4中】巨人は3―3の9回、サヨナラ勝ちを信じてマウンドにクルーンを送り出した。頼みの守護神は1死から四球を出し、中村紀に中前適時打を浴びて大事な初戦を落とした。だが、原監督が悔やんだのは9回の失点ではなく、6回と8回の好機を逃したことだった。指揮官は「チャンスで勝ち越せなかった」と表情を曇らせた。

 先発のグライシンガーは3失点と本調子ではなかったが、西村健、越智、山口の中継ぎ陣は踏ん張った。打線も2点を失った直後にラミレスの中前適時打で1点を返すと、4回に谷のソロ本塁打で追いついた。1点をリードされた五回も、すぐに同点とする粘りを発揮した。それだけに6回2死一、二塁と、8回1死満塁に追加点を挙げられなかったのは痛かった。
 ただ、初戦から3連敗して敗退した昨年とは違う戦いだった。送りバントの失敗やグライシンガーに失策はあったが、浮足だったミスはなかった。原監督は「選手は集中力を持っていい感じで戦ってくれている」と最後は納得の表情も見せた。

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2008年10月22日のニュース