日本ハム エースの温存が裏目に

[ 2008年10月22日 22:50 ]

8回、西武・涌井を打ち崩せず、ベンチで重苦しい雰囲気の梨田監督(中央)ら日本ハム首脳陣

 【日0-9西】日本ハムの3年連続日本シリーズ進出はかなわなかった。落胆した様子の梨田監督はベンチで腕を組み、西武の歓喜の輪を見届けた。「最後の大一番で西武との差が出た」

 「短期決戦で絶対的な投手がいるのは大きい」(厚沢投手コーチ)ことは確かだが、その投手を温存したことが裏目に出た。1勝のアドバンテージをはね返すには、ダルビッシュでの2勝が不可欠だった。第2戦で3安打完封勝利。だが、2度目の先発予定だった第6戦はなくなった。ダルビッシュは「今日は勝ってくれると信じていたが…」と無念そうに話した。

 第1戦は埼玉県営大宮球場だった。エースの苦手な屋外で、涌井との対戦を避けるために梨田監督は起用を見送った。4勝するための最善策だと信じた。指揮官は「悔いはない」と言ったが、「ダルビッシュをもう一度投げさせたかった。勝負に出たが、思惑通りにいかなかった」。

 この日を含め、敗れた3試合とも先発投手が大量失点を喫した。2番手以降への継投機も遅れが目立った。短期決戦では致命的な後手に回る展開で、昨季のリーグ王者が今季の幕を下ろした。

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2008年10月22日のニュース