岩村、亡き母に誓う世界一「力を借りたい気持ち」

[ 2008年10月22日 09:00 ]

ワールドシリーズのマークがプリントされた帽子やジャージー姿で練習に臨むレイズ・岩村

 レイズの岩村は、3年前に亡くなった母にワールドシリーズ制覇を誓っている。

 「世界一になる。そのためにメジャーに行くと話していた」。2005年に母美千代さんが亡くなる直前に、メジャー行きの思いを伝えていた。2日前に岩村がつかんだリーグ優勝のウイニングボールは、フロリダの自宅に飾った母の写真の前に置いたという。
 「これまではあえて母の力を借りようと思わなかったが、ワールドシリーズでは力を借りたい気持ち」。母が亡くなった05年8月26日は喪章をつけて試合に出場し、2本塁打を含む3安打4打点の活躍をみせた。「個人成績なんてどうでもいい。このチームが勝つことを目標にやってきた。明日からも変わらずにやっていきたい」。
 完全休養日となった20日は「ゆっくりできた」という。21日の練習では、リラックスした様子でフリー打撃でも大きな当たりを連発した。
 ヤクルト時代の2001年に日本シリーズ制覇を経験している岩村。日米シリーズ制覇を目指し、母への約束を胸にフルスイングを続ける。
(共同)

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2008年10月22日のニュース