阪神混迷…岡田監督の後任探せない!

[ 2008年10月13日 06:00 ]

<神・中>岡田監督に向け、メッセージを送る阪神ファン

 阪神・岡田彰布監督(50)が12日、今季最終となった中日戦(スカイマーク)の試合前、南信男球団社長(53)に辞任の意思を正式に伝えた。球団側は今後も慰留に努める意向だが、翻意の可能性は極めて低い。加えて慰留断念の方針を決定するまでは正式な後任探しにも着手できない状況が続く。クライマックスシリーズ(CS)第1ステージで対戦する中日に快勝。試合後の球場は惜別ムードに包まれたが「岡田ショック」の余波は計り知れない。

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 観客席からは「ありがとう、岡田監督」「やめないで!」の声が飛ぶ。岡田監督以下、コーチ、選手が一列に並んで行われたセレモニー。温かい声援が144試合を戦い終えた選手たちに飛ぶ。しかし、指揮官に笑顔はなかった。硬い表情のままファンに帽子を取って一礼。選手ら全員と握手を交わし、グラウンドを去った。

 「区切りの試合で勝ててよかった。相手が(CSを意識して)投手をつないでくるのは分かっていた。でも、まだ(CSが)あるからな」

 試合前、岡田監督と南球団社長は約1時間にわたって会談したが、岡田監督の辞意は固かった。「まず勝てなくて申し訳ないと伝えた。結果の責任。けじめをつけた。(球団側の慰留にも)もう決めていること」(岡田監督)。南球団社長は「彼1人の責任ではない」と話し、観戦した坂井信也オーナー(60)も「できるだけ早く話し合いをしたい」と今後も慰留に努める考えだ。岡田監督は「シーズンの報告もあるしな」とし、会談自体は否定しなかったが翻意の可能性は低い。

 早ければ13日にも坂井オーナーと岡田監督との直接会談が行われるが、球団側にどの時点まで慰留工作を行うかの方針は決まっておらず、ここで生まれる「空白の数日間」が今後に与える影響は小さくない。岡田監督と交渉を続けている期間中に、並行して後任監督の人選は行いづらく、水面下での動きを余儀なくされる。今後、チームはCS、それを勝ち抜いた場合の日本シリーズ、そして秋季キャンプと続くスケジュールをこなす。岡田監督の慰留に失敗した場合、1日でも早い新体制でのスタートを切りたいのは当然だが、今後の青写真は現時点では全く見えていないのが実情だ。

 後任候補として平田2軍監督、木戸作戦兼バッテリーコーチ、広沢打撃コーチ、一方で田淵幸一氏(62=本紙評論家)、真弓明信氏(55=評論家)といったOBの名前が挙がるが、球団として一本化はされていない。「現実の問題として困ったな」という南球団社長の言葉は紛れもなく本音だ。最大13ゲーム差を逆転された歴史的敗北がもたらした大混乱。1日も早い収拾が、温かいファンの声援に応えることになる。

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