“将来の監督候補”宮本 コーチ兼任に

[ 2008年10月13日 06:00 ]

<ヤ・横>宮本は試合の合い間にキャッチボール

 ヤクルト・宮本慎也内野手(37)が、来季からコーチ兼任でプレーすることが12日、分かった。FA権を取得した04年からの5年契約は今季が最終年だったが、総額6億円の2年契約で大筋合意。コーチ兼任の打診も、この日までに受諾したとみられる。将来の監督候補でもあるチームリーダーは、今後は“指導者”としても貢献する。

 球団側は03年アテネ五輪予選、06年WBC、北京五輪と日本代表主将を務めた宮本のリーダーシップを高く評価。鈴木球団社長兼オーナー代行も2日、第1回残留交渉の際に「高田監督と3年契約で強くする中で、どうしても必要な選手」と強調していた。担当部門は特に設けられない予定だが、コーチの肩書が付くことで若手が多いチームの“現場監督”としての役割も期待される。

 14年目の今季は自己最高となる打率・308をマーク。6月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)では通算1500安打も達成した。職人芸の守備は遊撃から三塁に転向しても健在。プレーヤーとしても、まだ脂がのっているだけに、契約条件も大型だ。40歳になる2010年のシーズンまで年俸2億2000万円をベースに、各年最大8000万円の出来高が設定された。生涯スワローズを全うする背番号6が、来季から“二足のわらじ”で高田ヤクルトを支える。

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2008年10月13日のニュース