プロ注目浅村2発!大阪桐蔭サヨナラ

[ 2008年8月13日 06:00 ]

<大阪桐蔭・金沢>8回同点ソロを放ち、跳ねながらガッツポーズして一塁へ向かう浅村

 【大阪桐蔭6-5金沢】サヨナラの打球は目の前を抜けていった。延長10回1死満塁、大阪桐蔭の主将・森川の左前適時打。二塁走者の浅村は、少し遅れて歓喜の輪に加わった。「接戦になるのは分かっていた。勝ち抜けたのは次につながる」。自身のバットで流れを引き寄せただけに充実感が漂った。

 窮地を救った。1点を追う8回2死、2回に続くこの試合2本目となる起死回生の同点ソロ。「(4回に)ショートフライを落として失点してしまった。自分で返さないと、と思った」。2本のアーチはいずれも2死から難しい内角球を左翼席に放り込んだ。初戦の5安打に続く3安打。卓越したバットコントロールを持った今秋のドラフト候補に、阪神・畑山スカウトも「変化球打ちがうまく、内角のさばきは天性のもの。今岡タイプだ」と舌を巻いた。

 目指す選手は3拍子そろったOBの西岡(ロッテ)。昨年オフにはグラウンドを訪れ、あこがれの先輩から「オレたちも秋の惨敗から甲子園に立った。お前たちも頑張れ」と激励を受けた。「僕たちにスター選手はいない」と話す浅村だが、注目度は日増しに高まっている。

 <金沢 浅井監督、成長を評価>金沢は、1―3の4回に3本の長打を含む4安打で4点を奪って一時逆転。延長で力尽きたが、強豪と互角に渡り合った。浅井監督は「新チームのころを考えれば、ここまで伸びるとは。成長して素晴らしいチームになったと思う」と選手たちを評価。2年生が多いだけに「彼らがこの試合をどうとらえるか。大きな宿題をもらった」と前を向いた。

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2008年8月13日のニュース