下位で逆転!初8強の聖光「目標は全国制覇」

[ 2008年8月13日 14:05 ]

<聖光学院―市岐阜商>6回表聖光学院2死二塁、適時二塁打を放ち、喜ぶベンチを背に一塁を回る竹沢

福島県33年ぶりの8強!聖光学院4連打逆転勝ち

さえたスクリュー!聖光・佐藤竜“ワンマンショー”

「あと1つ勝ちたかった」存廃危機の市岐阜商8強遠く

あと1回だったのに…市岐阜商エース突然の乱調に涙

 【聖光学院5-2市岐阜商】1回に4点を先制した初戦とは違い、2点を追い掛ける展開。しかし、下位打線の連打が劣勢を挽回し、聖光学院が初めて3回戦の壁を破った。2001年夏の甲子園初出場からこれまで春夏あわせて7度目の挑戦で初のベスト8。「これだけ出させてもらっているから結果も出さないと。もっと貪欲に上を目指します」。斎藤監督はかみしめるように話した。
 1―2の6回2死二塁で同点二塁打を放った安田が、続く佐藤竜の左前打で一気にホームへ。タイミングは微妙だったが、わずかに間に合い勝ち越した。「三塁ベースコーチの、『勝負』という声が聞こえたので突っ込んだ。打てたのは来た球をただ打っただけです」。1番で臨んだ初戦は6打数無安打。打順を下げられた163センチの小柄な三塁手は勝利の余韻に浸った。竹沢、田村も適時打で畳み掛け、この回一気に4点を奪った。
 初戦の快勝とは違う形で地力を見せつけた。「こうやって粘り強く追いついて、ひっくり返すのも理想の勝ち方」。斎藤監督が手応えを話せば、安田は「ベスト8もうれしいけど、全国制覇が目標ですから」ときっぱり言った。監督も選手も初の8強で満足するつもりは毛頭ない。

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2008年8月13日のニュース