誤算が2つ…巨人、痛い黒星

[ 2008年8月13日 22:23 ]

10回、2者連続四球で1死も取れずに降板するクルーン(左)を不満そうに見つめる巨人・原監督

 【巨2-4神】接戦の中で、誤算が2つも重なっては勝てない。巨人は延長戦の末、阪神に痛い黒星を喫した。

 最初は4回の守備だ。先頭の赤星は三塁前への詰まったゴロ(記録は安打)。これを二岡が一塁へ悪送球し、赤星が三進。次打者関本の三ゴロで同点とされた。二岡は「エラーでチームの足を引っ張ってしまった」と反省したが、軽率な送球があまりに高くついた。

 延長10回にはクルーンだ。ストライクがまるで入らず、2者連続の四球で降板。後を受けた藤田が金本に決勝3ランを許した。「誰も完ぺきじゃない。でも今日の負けは自分の責任。自分のミスだ」と守護神は乱調をわびるしかなかった。

 この試合の重みは誰もが分かっていた。先発内海がそれに応える好投を見せただけに、原監督の無念さも募る。「こういう試合でストライクが入らない投手では勝負できない。内海は1失点で良く投げたが、その1点も足を引っ張ったもの」と苦々しげ。虎の背中が一気に遠のき、重苦しさだけが残った。

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2008年8月13日のニュース