ロッテ4連勝でAクラス射程圏に

[ 2008年7月13日 06:00 ]

<楽天・ロッテ>2回無死一、三塁、今江の右犠飛で生還したベニーを出迎えるロッテナイン

 【ロッテ7―5楽天】ロッテの“7月反攻”が止まらない。2回に4連打を含む6安打とマー君に襲いかかって一気に5点を先取。9回途中、13安打で7点を奪ってKOした。今季3度目の4連勝で4カード連続勝ち越し。7月はパ首位の8勝2敗と完全に勢いを取り戻した。

 「田中はいい投手だけど、こちらもいい打者がそろっている。アグレッシブに全力を尽くして攻略できた」とバレンタイン監督は満足そうに振り返った。
 2本の長打でチャンスメークした大松が「今は点を取られても取り返せる雰囲気がある。みんながつなぐ気持ちでやっているし、いいリズムでできている」というように攻撃陣の意識も統一。4回0/3でKOした5月11日に続いて田中を打ち崩すと、継投でリードを守りきった。
 最下位に低迷し6月7日にバレンタイン政権下ワーストタイの12まで膨らんだ借金も約1カ月で5まで減少。13日も勝てば今季初の同一カード3連戦3連勝、楽天をかわして4位に浮上する。3位・ソフトバンクとも2ゲーム差とAクラスも射程圏にとらえ、首位・西武とでさえ8ゲーム。ナインは獅子の背中をはっきりと視界に入れている。先制打を含む2打席連続適時打のベニーが「チーム全体がまとまって、打線もつながっている。目指すところは1つ。オレたちがミラクルを起こす」と言えば、ダメ押し二塁打の西岡は「僕らが目指しているのは優勝だけですから。みんな、その気持ちが強い」と息巻いた。
 目標はクライマックスシリーズ出場ではなく、あくまで3年ぶりの日本一だ。「いい形で野球ができているし、われわれは優れた選手がそろっている。ペナントは最後まで激戦が続くでしょう」という指揮官の言葉が不気味に響く。ロッテが混パを引っかき回し、最後に主役は躍り出る。

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2008年7月13日のニュース