常磐大高 落書きショック打ち消す大勝

[ 2008年7月13日 06:00 ]

<常磐大・明野>1回、先制ソロを放った益子主将(中央)ら常磐大ナインの帽子にはそれぞれの思いが書かれていた

 【常磐大高11―2明野】イタリアの世界遺産「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に落書きしたとして、前監督が6月29日に解任された茨城・常磐大高が7回コールドの快勝で初戦を突破した。

 ショックを吹き飛ばしたのは益子主将だ。初回、初球を先頭打者本塁打。「監督のことは考えても仕方ない。僕が先頭で思い切ってやっていこうと思った」。この一打で打線に火がつき9安打11点の圧勝を飾った。コーチから昇格した須藤監督は、大会前に前監督からメールで「頑張れよ」と激励されたことを明かし「初戦をとれて良かった」と安どの表情を浮かべた。前監督は学校職員として自宅謹慎が続いている。それでも「このチームは監督がつくったチームですから」と益子。スタンドで見守った浅岡校長も「生徒が笑顔でプレーしてくれてホッとした」と胸をなで下ろしていた。

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2008年7月13日のニュース