マー君めった打ちも“責任”の149球

[ 2008年7月13日 06:00 ]

<楽天・ロッテ>9回2死一塁西岡に手痛い追加点となる左中間二塁打を打たれ降板となった田中はベンチへ引き上げる

 【楽天5―7ロッテ】ベンチに座り込んだ楽天・田中の眉(み)間には深いしわが刻み込まれた。被安打は自己ワーストの13、失点はワーストタイの7で9回2死二塁で降板した。

 3回までに6失点。「あそこで(マウンドを)降りている場合じゃないので何とか最後まで投げたかった」。志願して149球を投げたが、悔いだけが残る6敗目だった。これで6月3日の阪神戦で6勝目を挙げて以降6試合、39日間白星なしは自身最長となった。
 野村監督の怒りの矛先は捕手・井野。「マー君の調子も良くない。だからこそキャッチャーが大事。でも井野に求める方が無理。私の責任。キャッチャーの起用を間違えた」。その井野には2回途中から約45分間、ベンチで説教した。田中でも勝てず今季3度目の4連敗で4月10日以来の借金3。「田中は責任を感じて最後まで頑張った」。指揮官が感じた19歳の責任感が、せめてもの希望の光だった。

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2008年7月13日のニュース