岩隈トップ7勝!楽天5割に戻した

[ 2008年5月23日 21:47 ]

8回5失点ながら7勝目を挙げ、ファンの声援に応える岩隈。左は藤井

 【楽天7―5横浜】楽天が逃げ切り、勝率5割に復帰。2回に3点を先制。7回は山崎武が2ラン。6―5の8回は代打憲史の適時打で1点を加えた。岩隈は8回5失点ながらリーグトップの勝ち星を7に伸ばした。横浜は4連敗で両リーグ最多の30敗目。

 ≪負けられない試合…野手が救った≫「岩隈とマー君(田中)の試合は落とせない」というのが野村監督の口癖の一つ。岩隈が登板するだけで、楽天にとっては負けられない試合だった。この日は終盤に突然の乱調に陥ったエースを、野手陣が救った。
 6―1の8回、岩隈が5安打を浴び1点差に詰め寄られた。だが、打線がすぐに反撃。1死から出塁した渡辺直が、続く高須の打席で二盗、三盗に成功。1死一、三塁となってから、代打憲史の投手強襲安打で貴重な1点を加えた。鮮やかな盗塁で流れを引き戻した渡辺直は「岩隈にはいつも助けられている。チームでカバーしないと」とナインの思いを代弁した。
 終わってみれば、7回の山崎武の一発も効いた。無死一塁で高崎の直球をとらえ、左中間へ9号2ラン。「走者の塩川がバッテリーに重圧をかけてくれたので、直球に絞れた」。主砲が強調するのも、チームプレーだ。
 「(8回は)投げ急いでしまったけど、勝てて良かった」と岩隈。効果的な援護を受けての7勝目で、ハーラーダービーで後続に二つの差をつけた。

 ≪横浜…両リーグ最多30敗目≫打線が終盤に追い上げながら、中継ぎ投手陣が打たれる。横浜は同じ負けパターンを繰り返し、今季2度目の4連敗で30敗目を喫した。
 8回に岩隈をつかまえて1点差まで詰め寄っただけに、7、8回の失点が痛かった。大矢監督も「ピッチャーがもっと踏ん張ってくれないとな」と苦い表情だった。
 12号ソロを含む3安打と気を吐いた村田は「取っては取られてで、この展開では苦しい」と嘆いた。

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2008年5月23日のニュース