大隣踏ん張り鷹が虎を突き放す

[ 2008年5月23日 21:24 ]

阪神を破り3連勝し、ガッツポーズする(左から)勝ち越し打のソフトバンク・松田、4勝目の大隣、本塁打の長谷川

 【ソフトバンク7―2阪神】ソフトバンクが逆転勝ちで3連勝。1―2の6回無死一、二塁で小久保が同点の二塁打を放つと、なお満塁から松田が2点二塁打。さらに長谷川の犠飛などで一挙5点。8回途中まで2失点の大隣が4勝目。阪神の安藤は6回に崩れた。

 ≪ムネリンが逆転口火≫ソフトバンクが1点を追う6回、集中打で阪神先発の安藤を降板に追い込み、逆転勝ちで連勝を3に伸ばした。久しぶりの貯金もできた。
 5回まで3安打で、得点は2回の長谷川のソロのみに抑えられていた。相手は7回から万全の救援陣が控えている阪神。王監督が「6、7回までで相手にリードされていれば、きちっとした投手が出てくる」と警戒していた通りの展開になりかけていたが、違った。
 口火を切ったのは、交流戦は2試合連続の3安打と好調の川崎。左前打で、この試合初めて先頭打者で出塁すると、松中も内野安打で無死一、二塁。続く小久保が左翼線へ二塁打を放ち、3連打で同点に追いついた。「うまいことひじをたたんで打てた」と小久保。内角に食い込んでくるシュートを見事に打ち返す技ありの一打だった。
 さらに柴原が歩いて満塁と好機を広げ、松田が三塁線を破る勝ち越しの2点二塁打。ここまで2打席連続の空振り三振だった松田は「前の打席が悪かったので、その分を取り返すつもりでいった」と喜んだ。

 ≪腹が立つ?よく弾む球場≫1点のリードでは最後まで持ちこたえられなかった。先発の安藤が2―1の6回につかまる。この回、1死も取れずに降板し、4敗目を喫した。
 川崎、松中の連打で無死一、二塁とされ、小久保の左翼線二塁打で追いつかれた。続く柴原に四球を与え、松田の二塁打でさらに2失点。それまでの安定感が一転して、ボールが先行する苦しい投球となる。打ち取った当たりが高く弾んで安打となる不運もあった。
 安藤も思わず「荒れるね」と嘆いた。特に松田に浴びた勝ち越し打は、アンツーカーで弾んだもの。岡田監督は「満塁で越えたらしょうがない。それにしてもよく弾む。思い出した」と漏らした。これまでもよく弾む内野の芝が、良くも悪くも作用してきた。この夜は阪神にとってマイナスに作用してしまった。

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2008年5月23日のニュース