0―0延長死闘 ヤクルト制し林が初勝利

[ 2008年5月23日 22:39 ]

 【ヤクルト2―0ロッテ】ヤクルトが延長戦を制し、3位に浮上した。0―0の12回に畠山の適時二塁打で均衡を破り、さらに失策で1点を加えた。11回を抑えた林昌勇が来日初勝利。最後を締めた押本はプロ初セーブ。ロッテは4連敗で4年ぶりの借金9。

 ≪ヒーローは畠山≫延長12回、両チーム無得点の均衡を破る適時二塁打を放ったヤクルトの畠山は「本当にラッキー」と声を弾ませた。
 その直前、本人が「95パーセント以上あきらめていた」と言うように、一邪飛かと思われた打球をロッテの福浦が取り損ねた(記録は失策)。打ち直す形になった4球目、「前の球を打ち上げたので、上からたたこうと思った」という打撃で、続けてきた直球を今度はジャストミートし、右中間へ運んだ。「ラッキーだった」と、あらためて運を強調したが、相手のミスに付け込む勝負強さも光った。

 ≪ロッテ抜け出せない“悪循環ワールド”≫ロッテは成瀬の力投も生かせず、泥沼状態から抜け出せない。
 延長12回、根本が先頭にいきなり四球。追い込みながら歩かせる内容の悪さが守備にも伝わったのか、福浦が邪飛を捕球し切れなかった直後に決勝打を許し、さらに今江の失策で失点した。
 踏ん張れない救援陣と拙守。今季何度も繰り返される負け方に、バレンタイン監督は「根本は(勝負球に)いい形を求め過ぎたかも。福浦は捕るべきだった」と渋い表情だった。

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2008年5月23日のニュース