G・Gヤクルト一飲み!とどめの特大弾

[ 2008年5月23日 06:00 ]

<西武・ヤクルト>7回1死一塁、G・G・佐藤が左越えに2点本塁打を放ち中島に迎えられる

 【西武7―2ヤクルト】西武は22日の「交流戦」ヤクルト戦で快勝し、両リーグ最速で30勝に到達した。自慢の打線が10安打で7得点とつながった。7回にはブレーク中のG・G・佐藤外野手(29)が左翼席上段へ突き刺す特大の12号2ランでとどめを刺した。2打数2安打3打点2死球と“大当たり”の大砲は、打率、本塁打、打点など打撃10部門でリーグの上位3傑に入った。

 最後の最後に大当たりが待っていた。3点リードの7回。G・G・佐藤が萩原の外角スライダーをとらえ、左翼席上段へ叩き込む。特大12号2ランでヤクルトの息の根を止め、交流戦初勝利をもたらした。
 「試合(の行方)が決まっていたら意味がないじゃないですか」と謙そんしたが、文字通り大きな一発だ。本塁打王争いは単独2位、さらに打率・339も楽天・山崎武(・340)に次ぐ2位、37打点も中島を抜いて3位に浮上。さらに得点、安打、二塁打、塁打、長打率、出塁率に死球までもが上位3傑にランクインした。
 最初の“当たり”は痛かった。2回の第1打席は左手甲にいきなり死球。3回には栗山の左犠飛で同点に追いつき、2死満塁となって見せ場が回ってきたが、右のつま先に再び死球。押し出しの勝ち越しで打点もついたが、痛みを力に変えて奮起した。大当たりの秘けつは、まさにヤクルト一気飲み。試合開始前にヤクルト5本入りパック(税込み184円)を入手。「1本じゃ効かない」と次々と空け、合計でビール1缶弱に相当する325ミリリットルを飲み干した。腸内での乳酸菌の活躍もあってか「飲んで良かったです」と断言した。
 3冠王の射程圏内に入っても、タイトルについては慎重だ。「30歳を過ぎた独身女性に“結婚しないの?”と聞くのと同じぐらい、それはデリケートな質問です」。シーズン最後にゴールすればいい。G・G・佐藤は、わが道を行く。

続きを表示

2008年5月23日のニュース