山本昌 無傷の3勝目で通算196勝

[ 2008年5月21日 18:25 ]

6回のピンチを切り抜け、笑顔でベンチに戻る中日・山本昌

 【中3-1楽】中日が快勝。山本昌が7回を4安打1失点で無傷の3勝目を挙げた。打線は四回にウッズの2試合連続となる11号2ランで先制し、6回に1点追加。8回には2番手で吉見を投入し、9回を岩瀬が締めた。楽天は打線に元気がなかった。

 山本昌が「鬼門」の交流戦で幸先の良いスタートを切った。7回を投げ、4安打1失点。「今季最長イニングだし、仕事ができて良かった」と笑みがこぼれた。

 交流戦は過去3年間で2勝7敗。昨季は交流戦期間に2軍落ちを繰り返し、1勝もできなかった。今年は「気合を入れて調整した。全力でいった」と意気込みが違った。

 内角への制球と、右打者の外へ逃げるスクリューボールがさえた。「200勝を先に延ばしてやろうと思う」と挑戦状をたたきつけてきた元チームメートの山崎武も遊ゴロ、右飛に抑えた。第3打席こそ四球だったが、安打は許さなかった。

 現在パ・リーグ首位打者との対決に「楽しかったが力を使ったよ」と言う山本昌に、山崎武は「球が速くなって、コントロールも良くなっていた」と脱帽した。

 「2勝では昨年と一緒。これからが勝負」という意識だったと話すが、あっさり壁を越え3連勝。通算200勝へあと「4」とした。「今季はチームに恩返しできるよう、頑張りたい」。ベテラン左腕が完全復活した。

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2008年5月21日のニュース