小久保 王監督へバースデー弾

[ 2008年5月21日 06:00 ]

<ソフトバンク・広島>4回1死一、二塁、小久保は左越えに3ランを放ち王監督の出迎えを受ける

 【ソフトバンク4―3広島】これ以上の祝砲はない。1点を追う4回1死一、二塁。小久保は2球続いた広島・大竹の真ん中スライダーを見逃さなかった。滞空時間の長い打球は左翼席最前列で弾む。午後7時9分、9号3ランは08年の12球団交流戦1号にもなった。「いろいろ花が届いてますけど、どんなプレゼントより白星が一番と思ってましたから。打てて良かった」。チームリーダーが誕生日に祝砲を放つのは11年ぶり。王監督も「本当にね、あの一発が重い雰囲気を吹き飛ばしてくれた」と絶賛した。

 走塁ミスをバットで振り払った。2回無死一、二塁。二塁走者の小久保は大村のバント空振りで帰塁が遅れ、好機をつぶした。「前の打席のことがあったから何とか取り戻そうという気持ちだけだった」。王監督のラブコールで06年オフ、巨人から古巣にFAで戻った4番がお立ち台でやっと笑った。
 勝ち越し打はチームNo・1の元気男・川崎だ。5回1死一、三塁から左前タイムリー。今季6度目の猛打賞に「交流戦でいい成績を残したチームがシーズンでも結果を残している。全部勝つつもりで行きたい」と叫んだ。
 チームは12球団唯一の交流戦4年連続白星発進。王監督にとっても巨人時代を含め、誕生日は8勝7敗と勝ち越した。「交流戦で優勝するくらいじゃないと西武には追いつかない」。初めて借金のまま突入した交流戦は小久保の“V宣言”で幕を開けた。

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2008年5月21日のニュース