元巨人の条辺さん うどん店で再スタート

[ 2008年4月26日 09:08 ]

うどん店で再スタートを切った元巨人の条辺剛さん。右はOBの水野雄仁氏

 2005年のシーズンを最後に、元プロ野球の巨人を退団した条辺剛さん(26)がこのほどうどん店で再スタートを切った。

 1999年、阿南工高(徳島)からドラフト5位で巨人に入団。本格派右腕として、01年には岡島秀樹(現レッドソックス)に代わる抑えも務めた。だが、肩の酷使がたたって戦力外通告を受けると、子どものころから興味を持っていた飲食店の開業を決意。同郷で巨人OBの水野雄仁氏の紹介で宮崎と香川での修業を経て「讃岐うどん條辺」の開店にこぎつけた。腰や背筋力の強さを生かせる、手打ちにはこだわっているという。

 「お客さんでいっぱいにしたい」と言う店を構えたのは、店の切り盛りを手伝ってくれる妻・久恵さんの実家が近い埼玉県ふじみ野市。のれんの「條辺」の文字は長嶋茂雄元監督が「現役引退後を応援するのも、われわれの仕事」と進んで書いてくれた。
 ユニホームを脱いだ選手のセカンドキャリア(第二の人生)を支援しようと、日本野球機構は昨年10月に「NPBセカンドキャリアサポート」を開設している。こうした動きについて、条辺さんは「野球選手は引退後の生活に不安がある。どこでどんな仕事ができるのか、もっと野球界で情報を共有できるようになれるといい」と期待した。

続きを表示

2008年4月26日のニュース